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 (全15話)
 【 おいしい紅茶の話 1 】

紅茶の発見には、いろいろな説があります。どれも歴史的に証拠があるわけではありませんが、古代中国の皇帝の話が有名です。冷酷で独裁的であった皇帝は、部下の公使に滅ぼされ中国の南部に追放されてしまいました。ある日皇帝は、大木の下に座り、復讐の計画を練ることにしました。貧しくお湯しか飲めなかった皇帝のカップに葉っぱが数枚落ちてきて、それを飲んだ皇帝はとてもリラックスでき、それを7年間飲みつづけたそうです。その結果、復讐どころか、いままでの自分を反省するようになったそうです。皇帝は、その飲み物に平和を意味する「タイ」(Tai)と名づけました。紅茶には、リラックス効果がある事は有名ですよね。
 【 おいしい紅茶の話 2 】

前回話したように紅茶は中国で発見されましたが私たちが紅茶と聞けば、まず頭に浮かぶのは「大英帝国」そうイギリスです。 1602年オランダが東インド会社を設立すると、まず、オランダに日本の緑茶や中国のウーロン茶が入るようになり、イギリスにはその後、オランダから伝わったといわれています。 始めは東洋の薬として珍重されたようですが、 しだいに発酵を進めた結果、今の様な紅茶になったのです。 400年ぐらい前ってことは、日本は江戸時代のはじめになるのかな?
 【 おいしい紅茶の話 3 】

紅茶がイギリスに伝わるまでイギリス人は何を飲んでいたと思います? それが「ビール」なんです。「エール」と言う軽いお酒もあったそうですが、大人も子供も朝からお酒を飲んでいたのだそうです。 みんな朝から出来上がっちゃってたんでしょうね。 そんな風だから健康的な紅茶はあっとい間に定着していったのでしょうね。 でも、紅茶が定着した現代においても、イギリス人は昼間からパブでビールを飲んでいるのですよ。 あんまり昔と変わっていませんね。
 【 おいしい紅茶の話 4 】

イギリス宮廷の紅茶の話をしますと、1662年 イギリスの王チャールズ2世のもとに王妃として嫁いだポルトガルの王女キャサリンは、お茶の習慣はもとより、インドの領地ボンベイを持参金がわりに持ってきたそうです。 もちろん船いっぱいの中国茶、高価で珍しかった砂糖も持ってきたのだそうです。 その頃、ロンドンにコーヒーハウスがあったそうですから、高価で珍しかった砂糖をいれてコーヒー飲んでいたのでしょうか? コーヒーのお値段が気になりますね。 私、コーヒーも紅茶も砂糖を入れないと飲めないんです。 みなさんは どうですか?
 【 おいしい紅茶の話 5 】

アフタヌーンティーはご存知ですか? 1840年イギリスのベッドフォード婦人が親しい友人を招いて、4時ぐらいにケーキやサンドイッチなどでもてなしたのが始まりと言われています。 アフタヌーンティーに何が出てくるのか具体的に説明しますと、まず 紅茶(もちろんポットで出てきます)スコーン(アメリカで言うマフィンのような物、これにジャムとクリームを付けて食べます。 このクリームが結構おいしい)サンドイッチ(きゅうり、サーモンが一般的)ケーキ(小さな物がいくつも出てくる場合が多い) 食器はセットの物を使い、スプーンやフォークなどは、すべて銀製品を使うのが正式のようです。 イギリスの有名なホテルでアフタヌーンティーをする場合、きちんとした格好でないと入れてもらえません。 ジーンズはダメ。 ネクタイ、ジャケットをお忘れなく。
 【 おいしい紅茶の話 6 】

実は、私イギリスに数年暮らした事がありまして、イギリスの一般家庭では、アフタヌーンティーなど一度もお目にかかった事はありません。 王室や貴族の中では、そういった習慣があるのだと思いますが、私が見る限り観光客用といった感じです。 お勧めは、アガサクリスティーが愛用していたホテル BROWN'S HOTELのアフタヌーンティーです。 お茶をするには、少々お高いですが 食べ放題だと思えば 安いかな? LONDONに行く機会があったら是非行って見てください。 ネクタイ、ジャケット、忘れずに! 
 【 おいしい紅茶の話 7 】

紅茶の茶葉には、 アールグレイ(キーマンなどを使う紅茶でアイスティーによく使われる) アッサム(インド産のお茶、これはミルクティーに最適) 世界3大銘茶 ダージリン(インド産のお茶で収穫する時期により3つに分けられています) キーマン(中国産で世界で最も古い紅茶産地のお茶です) ウバ(スリランカ産のお茶で味にコクがあり、ちょうど良い渋味です) などなど数え切れない程の種類があります。 好みによりストレート、ミルクティー、フルーツティーなどで楽しめます。 次回は、おいしい紅茶のいれ方をご紹介します。入れ方次第で味が、全然違うんですよ。 
 【 おいしい紅茶の話 8 】

さあ、おいしい紅茶をいれましょう。 まず用意するのは、ポット、ティーカップ、ティーストレーナー(茶こしなど)紅茶(茶葉ティースプーン2杯)、熱湯(350cc)これは1人分です。といっても2杯分の量です。おかわり分ですね。

【1】 ポットとティーカップにお湯をそそいで温めます。
【2】 ポットが温まったらお湯を捨て、茶葉を入れます。 ティースプーン2杯  
    (1人分ティースプーン1杯+ポットに1杯と考えて入れます。) 
【3】 ポットに沸騰したお湯350ccをいれ、 ふたをして約3分 
    (茶葉の種類により多少時間が変わります)
【4】 3分たったらポットを少し回し、中を混ぜます。温めていたティーカップのお湯を捨て、ティーストレーナーを使い紅茶をそそぎます。
お好みでミルクをいれてください。 どうぞ 召し上がれ!
 【 おいしい紅茶の話 9 】

前回のおいしい紅茶のいれ方で紅茶を飲まれましたか? おいしかったでしょう? じゃあ今回は、おいしい紅茶を飲みながらお話を聞いてください。 イギリス人が飲む紅茶について、 イギリスでは、紅茶は日本で言うお茶(緑茶)のようなものです。 茶葉を使って飲む紅茶は珍しく、普段はティーバッグを使います。 いれ方も雑で、マグカップにティーバッグをいれ、お湯を注ぎ、 スプーンでかき混ぜる。これで出来上がり。 日本で「英国の紅茶」 が流行っているのが不思議です。 イギリス人に、日本の紅茶 専門店で飲む事の出来るフルーツティーの話をしたら、 「それ何?」と言われる始末です。 日本人はイギリス人がみんな 貴族の様な優雅な生活をしているのだと、勘違いしているのかも知れませんね。 本当は違うんですよ!
 【 おいしい紅茶の話 10 】

紅茶の話とはちょっと違うんですが、私が1990年頃に体験したアイスコーヒーの話をしましょう。 冬にオーストラリアに行った時の事、こちらが冬と言うことは、あちらはもちろん夏です。 歩き疲れお茶をしようとカフェに入った所、メニューに「Iced Coffee」とあるではないですか、外国で アイスコーヒーが飲めるなんて、と思い注文しました。(アイスティーとかアイスコーヒーは普通外国のメニューには無いことが多かった)ところがどっこい、出てきた物を見て  ビックリ! そこに出て来た物は、とてもでかいパフェだったのです。 味はコーヒーに間違いは無いのですが、なんとも甘いこと、甘い物好きの私でも全部食べる事は出来ませんでした。 のどが乾いていたのに、パフェを食べる事になるとは、結局後で、ジュースを飲みました。 最近では、コーヒーショップもたくさんあり、アイスコーヒーも飲めるようです。
 【 おいしい紅茶の話 11 】

イギリスに旅行に行った人たちは、口々にイギリスの紅茶はおいしいと言います。 しかしその人たちのほとんどが、イギリスから茶葉を買って来て日本で飲んでもイギリスで飲んだ時の様においしくないと言います。 それはなぜでしょう? それは、イギリスと日本では、水の性質が違うからです。 イギリスの水は硬水でカルシウムをたくさん含んでいるのです。 (イギリス家庭ではお湯を沸かすときケトルと言う電気ポットを使います。 この電気ポットが以外に早くお湯を沸かしてくれるのです。 その電気ポットの底には白いカルシウムの塊がしずんでいるんですよ。) 話がよそ道に逸れましたが、この水が紅茶にとても適しているのです。 日本で英国の味を出す為には、硬水のミネラルウォーター(エビアンなど)を使うと良いでしょう。 試してみてね。
 【 おいしい紅茶の話 12 】

オレンジペコーにはオレンジの皮が入っている?
なんて思っていらっしゃる方もいるのでは? 残念ながら答えは違います。 本来オレンジペコーは茶葉のグレードを表す言葉なのですが、紅茶屋さんの中には、商品名にしているところがあり、その為、オレンジの皮が入っているとか、オレンジの香りがするとか、勘違いしている人がいるようです。 インドのダージリンや中国のキーマンなどがその種類で、茶葉 の大きさは1〜2cmくらいで、よじれているのが特徴です。他にも BOP(ブロークン・オレンジペコー) BOPF(ブロークン・オレンジペコー・ファニングス) D(ダスト)などがあり、茶葉によって蒸らす時間が違います。 これを読んだ方は、オレンジペコーがオレンジの紅茶でない事を忘れないで下さいね。
 【 おいしい紅茶の話 13 】

前にもお話した様に、私はイギリスに滞在した事があり、私のまわりの人々は私が紅茶にうるさいと思っている様です。 だから, 旅行のお土産などは変わった紅茶だったりする事が多いです。 もちろん、お土産をもらえるんだから嬉しいのですが、実際はそんなに紅茶にうるさい訳では無く、家で飲んでいるのはイギリスのスーパーで買ったティーバッグの紅茶だったりします。 我が家へ友人が遊びに来ると、私は、ロイヤルドルトンのティーセットで紅茶を出します。 ポットの中身はもちろんティーバッグですが、みんな「やっぱり違うね。とってもおいしい」と言ってくれます。 何が違うのか私にはよく分かりませんが。 気分と言うのはとてもおそろしいモノだと思います。 皆さんも 見せかけには ご注意を!

 【 おいしい紅茶の話 14 】

今回は、私のおすすめするオレンジを入れた紅茶シャリマティーの作り方をご紹介します。基本的な紅茶の入れ方は 「おいしい紅茶の話 8 」でお話した通りですが、茶葉は スリランカのキャンディやインドのニルギリを使うと良いかと思います。用意するのは紅茶、オレンジ (紅茶の作り方は おいしい紅茶の話 8 を参照してください。) 
【1】 茶葉をポットに入れる際にオレンジの皮を2〜3枚 (ピールしたもの)
    
つぶして入れます。
【2】 沸騰したお湯をポットに入れます。
【3】 温めたカップにオレンジの身を1片絞り入れます。 そこにオレンジの輪切りを入れ、
    その上に紅茶を注ぎます。
出来あがりです。
オレンジの香りがするさわやかな紅茶です。 これはミルクを入れず、そのままのほうがおいしいと思います。 TRYしてみてください。 他にもいろいろなフルーツを入れて 紅茶を楽しんでみてくださいね。

 【 おいしい紅茶の話 15 】

いままでコーヒーしか飲んでいなかった方が、たまには紅茶を飲んでみようかな?と思ってくれたら嬉しいです。 紅茶にはリラックス効果もありますし、優雅なひとときを過ごす事も出来ます。 イギリス貴族を気取って、ティーパーティーを開いてみるのもいいかもしれませんよ。 皆さんが、紅茶やその紅茶の国イギリスに少しでも興味を持って頂けたら幸いです。  いままで、ありがとうございました。 またの機会に.....  


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